――どのような学生時代でしたか?
勉強はあまりしてきませんでした(笑)。でも、専攻が航空宇宙工学科で、航空機の材料などについて学べたので、それは今の仕事に役立っています。また、学生時代は、部活動とアルバイトを続けていました。嫌なことがあっても辞めずにやってきたことで、忍耐力がついたのではないかと思っています。
――航空宇宙工学科ということは、もともと航空機がお好きだったのですね。
航空機は昔から好きでしたね。実は、高校生のときは航空整備士になりたかったんです。それで、高校を卒業したら専門学校に進学しようと考えていたのですが、親や先生から「大学に行った方がいい」と言われて。結果として現在に至るわけですが、今の仕事が気に入っていますし、大学を選んだのは正解だったと思っています。
――では、就職活動でも航空機関係の仕事に絞っていたのですか?
そうです。航空機に携わる仕事がしたくて、航空業界に絞って就職活動をしていました。でもなかなか就職活動がうまくいかなかったとき、大学の先生の紹介でFATECを知りました。
――入社の決め手は何だったのでしょう。
やっぱり航空機に携われるところですね。あとは、SUBARUのグループ企業で安定している点にも魅力を感じました。
――現在のお仕事内容を教えてください。
ヘリコプターの板金部品の作業手順書を作成しています。部品の形状から、どのように成形を行えばいいのか、どのような治具が必要になるのかを検討しながら、手順書を作成しています。そのほか、治具の設計を行うこともあります。
――仕事で大切にしているのはどんなことですか?
心掛けているのは、現場で作業をする方にわかりやすい手順書を作ることです。自分が作成した作業手順書で問題なく部品が完成すると「よかった」と思いますね。製造作業がうまくいかなったときは、どうすればスムーズに進むかを現場と一緒に考え、改善につなげています。
――入社してから感じた、FATECのいいところは?
独身寮です。女性寮の場合、アパートの1室を会社が借り上げてくれるので、きれいな部屋に安く住むことができます。私も入社後は寮に入りましたが、職場からも近く、とても快適に過ごせました。
――生産技術部には他にも女性の方はいらっしゃいますか?
いますが、人数は少ないです。ただ、女性が少ないことで働きにくさを感じる場面は全くありません。男性でなければできない仕事もありませんし。女性の先輩を見ても、産休や育休もしっかりとれているので、妊娠や出産があっても長く働きやすい職場だと思います。しいて言えば、以前はトイレが少し汚かったのですが、今は建物が新しくなってすごくきれいになりました。
――就職活動をしている学生の皆さんにメッセージをお願いします。
たくさんの会社を見て、自分に合う会社を探してほしいと思います。自分で見ないとわからないことはたくさんあります。そして、何がしたいかをじっくり考えたうえで、納得できる会社選びをしてください。
2019年 | SUBARUの生産技術部に派遣になり、ヘリの板金部品の手順書を作成 自分で図面を読み取り、どのような工程で部品製作をしなければいけないか検討しながら作成しました。単品の図面がなく、組立の図面から部品を読み取ることがそれまでなかったので、とても苦労しました。派遣は3ヶ月と短い期間でしたが、その後FATECでもヘリの仕事に携わるようになり、他の人たちに図面の読み取り方等をなんとか教えることができました。 |
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