全体を俯瞰し、作業を効率化
生産技術は製造業に欠かせない“縁の下の力持ち”
業務としては、航空機部品の機械加工に関わるNCプログラミング(工作機械の自動化プログラム作成)、設計図面に基づく製造工程計画・手順書作成、治工具(治具と工具のこと。治具とは、製品の要求寸法確保、品質の維持等のために使用される生産用の道具)の計画・手配、および製造支援などがあります。
「生産技術」という語には、あまりなじみがないかもしれません。航空機が作られる際の大きな流れとして、まず設計が行われ、その設計情報に基づいて「どのような手順で、どのような作業を、どのように行うべきか」が決められなければなりません。この計画を立てる仕事が「生産技術」です。そこで定められた計画に従って、工場で実際の製造作業が行われることになります。製造が始まった後は、体制や品質の安定化・改善に取り組み、生産性の向上を図るのも生産技術部の大切な仕事です。
「設計」や「製造」といったイメージしやすい工程と違って、生産技術は少し目立たない職種です。しかし、もの作りには決して欠かすことのできない重要なパートと言えるでしょう。生産技術部がいい仕事をすれば作業効率は良くなり、逆にうまく働かなければ効率が落ちることになってしまいます。これは、納期やコストといった数字に直結します。
部品の加工方法や手順、組立の順序や手順を計画
部品作りや組立に必要な設備、道具立て(治具)及び器工具を計画
設備、治工具の設計情報、仕様等を設計部署またはパートナー企業に手配
素材から部品を加工する機械を動かすための数値制御プログラムを作成
部品加工や組立作業を実現するための専用治具を設計
部品作りや組立の詳細、検査方法を設定し、作業や検査の内容を記録できるようにした「手順書」を作成
SUBARU航空宇宙カンパニーのボーイング民需機、防需固定翼機、ヘリコプター、無人機、地上機材等の機械及び板金加工部品に関わる工程計画を担当
〈作業内容〉
・工程計画
・治工具計画
・手順書作成、作業指示書作成
・製造支援
SUBARU航空宇宙カンパニーのNC機械加工に加え、自動打鋲機、塗装ロボット、複合材トリムロボットなどのプログラムも担当
〈作業内容〉
・工程図作成
・プログラム作成
・製造支援